10人に1人は、妊娠中もアルコールを飲んでいる「悪影響も大きい」―ノルウェー調査
「妊婦は、アルコールを控えるように」というのは有名な話。お酒が好きな人でも、「妊娠中はがんばって飲まなかった」とお酒を我慢する妊婦がいる一方で、実は妊娠中でもお酒に手が出てしまう妊婦がいるようです。ノルウェーの調査から、想像以上にお酒を口にする妊婦が多いことが分かりました。
ノルウェー公衆衛生研究所のキム・ステンラルセン博士が行った調査によると、10人に1人は、妊娠中にアルコールを飲んでいたそう。「妊娠」という大きな変化の中で精神的に問題を抱え、しばしば不安や失望感にかられることが原因で、お酒を飲んでしまうことが判明しました。
また、激しい感情の揺れやストレスに弱い女性ほど、お酒を飲みやすく、妊娠中に飲酒していた女性の10%は、妊娠4~6カ月の間にお酒を飲み、16%は妊娠が分かった時から3カ月までの間にお酒を飲んでいたそう。妊娠初期にお酒を飲む確率が高く、肉体的な変化はもちろん将来への不安など、精神的に不安定な時期にお酒に走る人が多いようです。
ただ、妊娠中のアルコール摂取は、妊婦だけでなく赤ちゃんへの悪影響も大きく、早産や未熟児、胎児性アルコール症候群(神経系脳障害の一種)を引き起こすリスクがあり、最悪の場合は流産してしまうことも。
母子ともに危険にさらされるリスクが高いからこそ、妊娠中の飲酒は医師から厳しく禁止されています。妊婦さんにとって妊娠期間は長く感じるかもしれませんが、元気な赤ちゃんに出会えることを願って、妊娠中のお酒はがまんするのが賢明なようです!
参考:Une femme sur 10 boit de l’alcool pendant sa grossesse
http://www.magicmaman.com/,une-femme-sur-10-boit-de-l-alcool-pendant-sa-grossesse,2376094.asp