頭痛や腰痛、関節痛……「体の痛み」は男性より女性の方が治りにくい

「痛み」は、身体を守る反応。身体に異変が起きた時に、脳がそれを感知し、対策となる行動をとるための大切なプロセスです。痛みの感じ方には個人差がありますが、オーストラリアの研究で、女性の方が痛みが治りにくいことが分かりました。

病気や怪我によって「痛み」が生じるのは納得のいく話。しかし、原因となる病気やけがが治っても、痛みだけが続くという例は時々見られるのだそうです。「慢性疼痛」と呼ばれるこの症状については、まだまだ謎が多いのだそう。その中でも、「男性より女性に多い」という事実はミステリーの1つでした。

オーストラリア、アデレード大の研究結果によると、脳内の免疫細胞「グリア細胞」の働きには、男女間で差があるのだそうです。研究チームのマーク・ハッチンソン博士は、「これが女性にとって『痛み』がより深刻な問題になる理由ではないか」と説明します。同じように「痛み」を治療するにしても、男性と女性とでは処方する薬を変えるなどの工夫が必要になる、と博士。

やっぱり女の子はデリケートなのね!というわけで、男性諸君には優しく接してほしいものですね。

参考:Women’s pain harder to treat than men’s
http://www.nzherald.co.nz/health-wellbeing/news/article.cfm?c_id=1501238&objectid=11146148