<2372> アイロム 1080 +150 ストップ高比例配分。先週末にディナベックの完全子会社化を発表、買い手掛かり材 料とされている。ディナベックはベクター技術を基盤とした遺伝子創薬とiPS細胞 関連技術などを中核とした細胞治療や再生医療の研究開発を行っている。iPS関連 銘柄としての株価プレミアムの高まりが想定される状況に。 <4043> トクヤマ 398 +20 後場は上げ幅広げる展開に。前引け後に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益 は従来予想の60億円から78億円に増額修正している。コスト削減効果や為替の円安推 移などが業績上振れの背景に。市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であっ たとみられ、想定以上の業績上振れとなる格好に。 <1826> 佐田建設 174 +48 急伸。取引時間中に上半期業績予想の上方修正を発表している。最終損益は従来予想 の0.6億円の赤字から、一転して1.8億円の黒字に増額している。工事原価の圧縮など によって、完成工事総利益率が上昇する格好になったもよう。引き続き、インフラ投 資関連銘柄には業績の上振れ傾向が強まる状況となっている。 <4307> 野村総研 3350 -205 きつい下げ。先週末に上半期の決算を発表しており、ネガティブに捉えられる形のよ うだ。営業利益は233億円で前年同期比13%増、通期予想は490億円を据え置いてい る。上期実績に関しては会社計画線であるが、市場予想は10億円程度下回っているも よう。IT基盤事業の利益率低下などが背景。また、7-9月期の受注高が前年同期比 で減少に転じたことなども弱材料視される形に。 <6504> 富士電機 435 +15 しっかり。野村では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を450円から500円に引き上 げている。構造改革の進展や電気・熱エネルギー技術革新に注力している点を評価、 15.3期以降も年率10%超の利益成長が予想されるとしているもよう。今期業績は会社 計画上振れを見込み、来期営業利益は370億円を予想しているようだ。 <3101> 東洋紡 191 +5 しっかり。SMBC日興では投資判断を新規「1」、目標株価を220円としている。 神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」、超複屈折フィルム「SRF」など新製品群 の市場浸透に伴い、今後の収益性改善が見込めるとの評価。また、米国での訴訟終結 で特別損失の水準が大幅に低下、2016.3期にはROEが10%の大台へ飛躍するとみら れることにも注目と。