どうか巻き込まれないで、他人事だと割りきって欲しいです。華麗なスルーの見せどころだと思って。

●「歩歩起清風(ほほせいふうおこる)」

禅宗の語録『禅林句集』に、「歩歩起清風」ということばがあります。行く場所行く場所に、清らかな風が吹く、という意味です。

周りの顔色を窺ってビクビクしたり、誰かと自分を比べて落ち込んだり舞い上がったり。そんなことに夢中になっていると、その場に吹いている清らかな風にすら、気づくことができません。

これでは、限りある毎日を、常に不満を抱えながら過ごすことになってしまい、とてももったいないですよね。

その人の生き方って、言動や雰囲気によく現れます。他人の心にも、自分の心にもとらわれず、ただ自然に気持よく過ごしていると、表情も柔らかくなり、笑顔でいられると思いませんか。

美人でもないし、特に優れた才能があるわけでもないのに、その人がいるだけで、なんだかさわやかな気分になる。たまにそういう人、いますよね。内面からにじみ出る人柄が、人の心を惹きつけることって多いものです。

人から嫌われることを必要以上におそれて、身構える態度をとるのは、かえって相手に嫌われる材料を提供することにほかなりません。

「そんなこともある、そんな人もいる」と、おおらかに考えることで、結果的に、本当の意味で人を安心させられる存在になれるのかもしれませんね。

他人の言動をおそれ、とらわれることなく、自由な気持ちで、広く居心地のよい社会を自らつくって欲しいなと願ってやみません。http://netallica.yahoo.co.jp/news/20131027-00000001-renaijp