25日の欧州株式市場は小反落。テレコム・イタリア<TLIT.MI>が売られ通信セクターが下落したほか、ボルボが重しとなり、工業株が軟調となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.13ポイント(0.09%)安の1284.76。週間ベースでは0.6%高と、3週連続で上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.46ポイント(0.15%)安の3034.50。
ドイツのDAX指数<.GDAXI>は0.1%高。取引時間中の過去最高値を更新した。
テレコム・イタリア<TLIT.MI>は6.4%安。資本強化に向け国内事業の再編に着手するとみられるほか、今年の配当実施を見送る可能性があると、関係筋が明らかにした。
同社株に押し下げられ、通信株指数<.SXKP>は1.0%下落。イタリアのFTSE・MIB指数<.FTMIB>も1.5%安となった。
スウェーデンのボルボ<VOLVb.ST>は6.6%安。第3・四半期決算で営業利益が減少し予想を下回った。同社株が重しとなり工業株指数<.SXNP>は0.4%安となった。
その他個別銘柄では、スウェーデンの家電大手エレクトロラックス<ELUXb.ST>が5.8%安。第3・四半期利益が市場予想以上に減少した。
石油・ガス生産株指数<.SXEP>が0.8%上昇し指数の下値を支えた。フィンランドの精製会社ネステ・オイル<NES1V.HE>はバークレイズの目標株価引き上げを受け、1.1%値上がりした。
トムソン・ロイター・スターマインのデータによると、STOXX欧州600<.STOXX>構成銘柄でこれまでに決算を発表したのは27%で、そのうち市場予想と一致あるいは予想を上回ったのは57%となっている。前年第3・四半期は62%だった。