(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 6721.34(+8.16)
前営業日終値 6713.18(+38.70)
クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 8985.74(+5.11)
前営業日終値 8980.63(+60.77)
CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 4272.31(‐3.38)
前営業日終値 4275.69(+15.03)
<ロンドン株式市場> 小幅続伸、週間では3週連続で上昇した。ただ、数年来の高値水準に迫る水準では買い意欲に乏しい。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は、5月につけた13年ぶりの高値にあと1.8%に迫った。
英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>が3.3%上昇して、相場を押し上げた。市場関係者によると、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が、銀行への流動性供給条件を緩和すると、カーニー総裁が前日に表明したことを好感した。
トムソン・ロイター・データストリームによると、FT指数のバリュエーションは過去10年の平均を上回り、向こう1年の株価収益率(PER)も6月中旬から16%上昇しており、通常みられる年末の株高を狙った需要が後退する恐れもある。
トムソン・ロイターのデータによると、FT指数採用銘柄の利益見通しについて、市場関係者が予想を相次いで引き下げており、こうした動きも相場の重しとなりそうだ。
セキュリティーサービスのG4S<GFS.L>も2.2%上昇した。市場関係者によると、HSBCが同社の投資判断を「アンダーウエイト」から「ニュートラル」に引き上げるなどしたことが追い風となった。
衛星放送大手BスカイB<BSY.L>は2.2%安、フットボールのチャンピオンズ・リーグ放映権入札への参加で、収益に影響が及ぶ恐れがあるとして、マッコーリーが同社の投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げたことを嫌気した。
<欧州株式市場> 小反落。テレコム・イタリア<TLIT.MI>が売られ通信セクターが下落したほか、ボルボが重しとなり、工業株が軟調となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.13ポイント(0.09%)安の1284.76。週間ベースでは0.6%高と、3週連続で上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.46ポイント(0.15%)安の3034.50。
ドイツのDAX指数<.GDAXI>は0.1%高。取引時間中の過去最高値を更新した。
テレコム・イタリア<TLIT.MI>は6.4%安。資本強化に向け国内事業の再編に着手するとみられるほか、今年の配当実施を見送る可能性があると、関係筋が明らかにした。
同社株に押し下げられ、通信株指数<.SXKP>は1.0%下落。イタリアのFTSE・MIB指数<.FTMIB>も1.5%安となった。
スウェーデンのボルボ<VOLVb.ST>は6.6%安。第3・四半期決算で営業利益が減少し予想を下回った。同社株が重しとなり工業株指数<.SXNP>は0.4%安となった。
その他個別銘柄では、スウェーデンの家電大手エレクトロラックス<ELUXb.ST>が5.8%安。第3・四半期利益が市場予想以上に減少した。
石油・ガス生産株指数<.SXEP>が0.8%上昇し指数の下値を支えた。フィンランドの精製会社ネステ・オイル<NES1V.HE>はバークレイズの目標株価引き上げを受け、1.1%値上がりした。
トムソン・ロイター・スターマインのデータによると、STOXX欧州600<.STOXX>構成銘柄でこれまでに決算を発表したのは27%で、そのうち市場予想と一致あるいは予想を上回ったのは57%となっている。前年第3・四半期は62%だった。