25日のロンドン株式市場は小幅続伸、週間では3週連続で上昇した。ただ、数年来の高値水準に迫る水準では買い意欲に乏しい。

FT100種総合株価指数<.FTSE>は8.16ポイント(0.12%)高の6721.34。5月につけた13年ぶりの高値にあと1.8%に迫った。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>が3.3%上昇して、相場を押し上げた。市場関係者によると、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が、銀行への流動性供給条件を緩和すると、カーニー総裁が前日に表明したことを好感した。

トムソン・ロイター・データストリームによると、FT指数のバリュエーションは過去10年の平均を上回り、向こう1年の株価収益率(PER)も6月中旬から16%上昇しており、通常みられる年末の株高を狙った需要が後退する恐れもある。

トムソン・ロイターのデータによると、FT指数採用銘柄の利益見通しについて、市場関係者が予想を相次いで引き下げており、こうした動きも相場の重しとなりそうだ。

セキュリティーサービスのG4S<GFS.L>も2.2%上昇した。市場関係者によると、HSBCが同社の投資判断を「アンダーウエイト」から「ニュートラル」に引き上げるなどしたことが追い風となった。

衛星放送大手BスカイB<BSY.L>は2.2%安、フットボールのチャンピオンズ・リーグ放映権入札への参加で、収益に影響が及ぶ恐れがあるとして、マッコーリーが同社の投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げたことを嫌気した。