インフルエンザの予防接種で他の病気のリスクも下げることができる―トロント大研究

インフルエンザの予防接種に、心臓病のリスクを下げる効果もあることが、トロント大の研究で発表されました。

これまでに心臓関連の病気をしたことがある人を集め、インフルエンザの予防接種を受ける人と受けない人に分けました。予防接種を受けた人のその後の心臓発作のリスクは受けていない人の36%も低かったのです。

また、最近心臓発作を起こしたという人の場合、予防接種を受けると次に心臓発作を起こすリスクが55%も下がったそうです。

なぜそんなことが起こるのでしょうか。

インフルエンザの予防接種は、接種後体に炎症を起こします。その炎症が、動脈を緩めるため、血管が詰まったりするリスクが下がるのです、とジェイコブ・ウデル医師は言います。

予防接種の副作用である咳(せき)や血圧の低下も、心臓血管関連の病気のリスクが高くなっている心臓を助ける効果があるようです。

インフルエンザの予防接種は、自治体により低額で受けられることもあるので、冬になる前に一度調べてみてはいかがですか。

参考:The Surprising Reason to Get a Flu Shot
http://news.menshealth.com/the-surprising-reason-to-get-a-flu-shot/2013/10/24/