25日の東京外国為替市場でドル・円は軟調な展開となっている。朝方の9月全国CPI(消費者物価指数)は市場予想通りで相場に目立った反応はなく、米長期金利の低下が一服したこともあり、午前中のドル・円は97円前半での値動きが継続した。

ただ、午後に入るとアジア株安やQE3(量的金融緩和第3弾)長期化観測を背景にした円高圧力が強くなり、ドル安・円高が加速。日経平均株価は最終的に前日比398円安(2.8%)の大幅安となり、リスク回避の動きからドル・円は9日以来の97円割れとなった。なお、ユーロ・ドルは一時1.3832ドルまでユーロ買い・ドル売りが進行。ドルは対ユーロで11年11月以来2年ぶりに安値を更新している。

午後3時時点は、1ドル=97円11銭、1ユーロ=134円22銭、1ユーロ=1.3818ドル。