25日後場の日経平均株価は前日比398円22銭安の1万4088円19銭と大幅反落し、安値引け。終値での1万4100円台割れは9日(1万4037円84銭)以来、11営業日ぶり。後場寄り付きから売り圧力が継続した。円高進行が懸念されたうえ、アジア株安も重しとなり、株価指数先物主導で下げ幅を拡大。午後1時45分に1万4113円27銭(前日比373円14銭安)まで下落した。その後、円伸び悩みとともに下げ渋る場面もあったが、引けにかけて先物主導で再び軟化し、一段安となった。

東証1部の出来高は24億1139万株。売買代金は2兆833億円。騰落銘柄数は値上がり186銘柄、値下がり1501銘柄、変わらず69銘柄。

市場からは「後場中盤にかけ、欧州筋とみられる先物の仕掛け売りに円高が追随した感じで、債券先物買いの株価指数先物売りを交えて下げ幅が大きくなったようだ。日経平均は直近「マド」(10日高値1万4200円-11日安値1万4320)埋めを果たしたが、円高警戒感は強く、次の「マド」(9日高値1万4037円-10日安値1万4077円)が意識されてくる」(準大手証券)との声が聞かれた。

業種別では、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>、KDDI<9433、株価 - チャート>などの情報通信株に売りが継続し、値下がり率トップのまま。JR東海<9022、株価 - チャート>、小田急<9007、株価 - チャート>などの陸運株や、三菱倉<9301、株価 - チャート>、住友倉<9303、株価 - チャート>などの倉庫株も引き続き軟調。王子HD<3861、株価 - チャート>、大王紙<3880、株価 - チャート>などのパルプ紙株も売られた。JFE<5411、株価 - チャート>、洋鋼鈑<5453、株価 - チャート>などの鉄鋼株も安く、三菱UFJ<8306、株価 - チャート>、三井住友<8316、株価 - チャート>などの銀行株も値を下げた。トヨタ<7203、株価 - チャート>、いすゞ<7202、株価 - チャート>などの自動車株や、ソニー<6758、株価 - チャート>、パナソニック<6752、株価 - チャート>などの電機株もさえない

個別では、14年3月期の連結業績予想を下方修正し、無配継続の日金属<5491、株価 - チャート>が値下がり率トップ。14年3月期の連結業績予想を上方修正し、期末配当増額の日本トリム<6788、株価 - チャート>は利益確定売りが継続し、CKD<6407、株価 - チャート>、ケミコン<6997、株価 - チャート>、KADOKAWA<9477、株価 - チャート>などの下げも目立った。

半面、個別では、「LINE」が上場方針を固めたとの報道を受け、関連銘柄のネオス<3627、株価 - チャート>に買いが継続し、値上がり率トップを維持。14年3月期の連結業績予想を上方修正した富士通ゼネラル<6755、株価 - チャート>や、13年9月中間期および14年3月期の連結業績予想を上方修正し、未定の期末配当を5円としたSMK<6798、株価 - チャート>も堅調。アイスタイル<3660、株価 - チャート>、加賀電子<8154、株価 - チャート>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は33業種すべてが下落した。