東京外為市場正午のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点からほぼ変わらずの97円前半。日経平均<.N225>の下げに引っ張られる場面もあったが、全般的には方向感に欠ける展開となった。

<ドル円の下値リスク警戒>

正午までのドル/円は97円前半で取引された。日経平均<.N225>が軟調に推移するなか、一時97.19円まで下落したものの、その後は日経平均とともに下げ渋った。

ドル/円はこのところ200日移動平均線(97.34円付近)をめぐる攻防が続いているが、市場では下値リスクを警戒する声が目立つ。

市場参加者からは「米緩和長期化観測でただでさえドル売り圧力が強いところに、最近はリスクオンのドル売りも見られるようになり、下振れリスクが高まっている」(外資系証券)との声が聞かれた。

総務省が発表した9月全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年比プラス0.7%となった。市場予想通りで、相場に目立った反応は出なかった。

10月東京都区部コアCPIも予想通りの前年比プラス0.3%だった。