お父さんになりたい男性も気をつけて―年齢が子供の健康に影響!

以前は子供の病気は母親の年齢が大き関わり、父親の年齢は関係ないと思われていましたが、最近の研究で実は父親の年齢も生まれてくる子供の健康に関わるとが分かりました。

ここ10年で、子どもを持つ両親の年齢は上がってきましたが、母親の年齢だけに焦点が当てられていました。

クイーンズランド大学の精神学者、および疫学者のジョーン・マックグラス教授は、この考えは間違っていた、と言います。マックグラス教授は父親の年齢と生まれてくる子どもの総合失調症、自閉症などの神経系の症状の関連性を研究している先駆者です。

男性の年齢は影響しないと思われていた原因の一つは、男性は年齢に関係なく精子を作る事ができるからです。青年になった男性の睾丸内に精子の製造ラインができ、死ぬまで毎日何百もの精子が作られます。

20歳になるまでに精原細胞が遺伝物質を細胞復元する回数は200回を達し、40歳になるまでに660回繰り返す事になります。これが毎回ちゃんと機能していれば問題ないのですが、そうもいかないのです。

復元作業が起こるごとに突然変異という形で間違いが起こります。それはタイピストが綴りの間違いをするのと同じで、精原細胞内にある遺伝物質を復元するコピー機が過ちをおかすのです。

そして性細胞である精子や卵子に変異が起こると、それが赤ちゃんに届きます。これらの変異が必ずしも害をもたらすわけではありませんが、これは確かに男性の加齢によって多くなり、子どもの健康に関わってくる、というわけです。

少し専門的な話をしましたが、そうもいかない事も多いと思いますが、出来るなら体も若く、体力もまだあるうちに子づくりをする方が子どものためかもしれないですね。

参考:Dads’ biological clocks tick too
http://www.abc.net.au/health/features/stories/2013/10/17/3871140.htm