<4573> アールテック - -アールテック・ウエノ<4573>は、眼科・皮膚科向けに特化した創薬ベンチャー企業である。同社の創業者が発明した化合物「プロストン」を使用した世界初の緑内障・高眼圧症の治療薬である「レスキュラ点眼液」の製造・販売、便秘症治療薬「アミティーザカプセル」の受託製造などを収益化している。創薬ベンチャーながら、創薬にかかる開発費や安定配当を継続できるだけの収益力を確立していることが同社の特徴である。医師の目線で医薬品の開発・販売を行う分野特化型のグローバルな医薬品会社を目指している。

21日には、現在も有効な治療法が確立されていない目の難病「網膜色素変性」に対して、同社が開発した「ウノプロストン」(開発コード:UF-021)を主成分とする点眼薬の第3相臨床試験の症例登録が、当初予定よりも早いペースで完了したと発表した。

既に実施済みの試験結果でも重篤な副作用の報告がないうえに中止例も少なく、プロセスは順調に進行しているようだ。2014年度内には有効性を確認する試験(無作為化二重遮蔽比較試験)を完了させ、新薬の承認申請を行いたいとしている。

なお、通期業績予想は、売上高が前期比16.6%増の53.08億円、営業利益が同63.8%増の12.85億円、経常利益が同47.7%増の13.15億円、当期純利益が同52.2%増の8.55億円としている。