23日の東南アジア株式市場は、クアラルンプール市場が石油・ガスサービス会社サプラクンチャナ・ペトロリアム<SKPE.KL>株の上昇にけん引され、終値ベースの史上最高値で引けた。その他の市場も大半が上昇したが、中国の金融引き締めに対する懸念から序盤の上げ幅を削った。
クアラルンプール市場の総合株価指数(KLCI)<.KLSE>は0.58%高の1814.11で終了。トムソン・ロイターのデータによると、7月24日に付けた1810.00を上回り、終値ベースで史上最高値を更新した。
サプラクンチャナ株は5.4%高と市場全体の伸びを上回った。同社は米ニューフィールド・エクスプロレーションがマレーシア国内に保有する石油・ガス関連資産を8億9800万ドルで買収することで合意した。
その他の市場は小幅高で引けた。前日発表された低調な米雇用統計を受けて米経済の失速に対する懸念が上値を抑えた。
中国で金融引き締めが進むとの見方も重しとなった。中国政府はインフレ率や不動産価格の予想外の上昇が銀行間市場への資金流入の一因ではないかと懸念を抱いている。
ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は金融株が主導し、0.75%高の4546.50で終了。マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は0.48%高の6635.11と2カ月超ぶりの高値で引けた。
ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.70%高の504.05と8月下旬以来の高値。アナリストらによると、経済の先行きの明るさが相場を押し上げた。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.17%安の3204.80で終了。序盤で一時3235.25と1カ月ぶり高値を付けたものの、通信会社シンガポール・テレコム(シングテル)<STEL.SI>が0.8%安と下げを主導した。
バンコク市場は祝日のため休場だった。