アステラス製薬<4503、株価 - チャート>が3日ぶりに反発し、一時200円高の5380円を付けた。22日引け後、同社が米国でメディベーション社と共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害剤「エンザルタミド」について、グローバル第3相臨床試験において良好な結果が得られたと発表、好感された。
アンドロゲン除去療法が無効となった化学療法施行歴のない転移性前立腺がん患者1700名以上と対象としたグローバル第3相臨床試験について、独立モニタリング委員会(IDMC)が中間解析を実施。主要評価項目である全生存期間と画像診断による無憎悪生存期間において認められた同剤の臨床的有用性、また安全性プロファイルから、IDMCは良好なベネフィット・リスクが示されたとの結論を下した。また、IDMCは、試験を早期に終了し、プラセボ(偽薬)群の患者に同剤による治療を提案するように勧告している。
23日の終値は、前日比110円高の5290円。