23日の日経平均株価は前日比71円16銭高の1万4784円41銭で寄り付いたあと、午前9時1分に1万4799円28銭(前日比86円03銭高)まで上昇した。その後は上げ一服となっている。米国株高を受け、買いが先行した。22日の米国株式市場では、9月米雇用統計が市場予想を下回ったことで、量的金融緩和縮小への動きが後退するとの見方が強まり、NYダウが反発し、ナスダック総合指数は5日続伸した。ただ、円相場が対ドルでやや円高に振れていることもあり、上値の重しとして意識されているもよう。
業種別では、オリックス<8591、株価 - チャート>、芙蓉リース<8424、株価 - チャート>などのその他金融株や、MS&AD<8725、株価 - チャート>、ソニーFH<8729、株価 - チャート>などの保険株が上昇。郵船<9101、株価 - チャート>、飯野海<9119、株価 - チャート>などの海運株も堅調。住友鉱<5713、株価 - チャート>、三井金属<5706、株価 - チャート>などの非鉄金属株も引き締まっている。三菱地所<8802、株価 - チャート>、東建物<8804、株価 - チャート>などの不動産株も高い。ブリヂス<5108、株価 - チャート>、住友ゴム<5110、株価 - チャート>などのタイヤ株も値を上げている。
個別では、13年9月中間期および14年3月期の連結業績予想を上方修正した加賀電子<8154、株価 - チャート>がカイ気配。14年3月期の連結業績予想を上方修正し、年間配当増額の日電産<6594、株価 - チャート>や、東急建設<1720、株価 - チャート>、GCA<2174、株価 - チャート>、アキレス<5142、株価 - チャート>なども高い。
半面、JR東日本<9020、株価 - チャート>、阪急阪神<9042、株価 - チャート>などの陸運株がさえない。個別では、13年9月中間期および14年3月期の連結業績予想を下方修正したココカラF<3098、株価 - チャート>と大紀ア<5702、株価 - チャート>が売られ、13年9月中間期の連結業績予想を下方修正したゼンリン<9474、株価 - チャート>も急落。日東電<6988、株価 - チャート>、ASB機械<6284、株価 - チャート>などの下げも目立つ。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り810万株、買い1530万株で、差し引き720万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時25分時点の東京外国為替市場は、1ドル=98円台前半(前日終値は1ドル=98円31銭-32銭)、1ユーロ=135円台前半(同1ユーロ=134円48銭-52銭)で取引されている。