カロリーだけじゃない。栄養学者がすすめる「健康な食習慣」5つ―「座って食べる」「手作りをする」
健康に気を遣って、食べ物の栄養素やカロリーをチェックしている人は多いと思います。でも、仕事をしながらデスクで食べていたら台無し。ヨーロッパの伝統的な食習慣と、「ホールフード」など現代の考え方を織り交ぜながら、健康な食生活についてご紹介します。
普段、どんなものを食べてますか?いつ、どこで食べていますか?カロリーや栄養価を気にしている方も多いと思いますが、健康な食事というのは栄養素だけで決まるわけではありません。ニュージーランドの栄養学者、デーブ・シャウ氏は、「食を取り巻く習慣すべてが、健康やダイエットにつながります」と指摘しています。
例えば、フランスの家庭料理はこってり脂っぽいものも多くあります。しかし、アメリカやオーストラリア、NZの人に比べると「肥満」という感じの人は多くありません。料理自体のカロリーは高めですが、彼らは家族や友人と一緒に「ゆっくり食べる」という文化を持っています。また、おやつや夜食を食べる人は少ないのだそうです。
デーブ氏の提案する、「心がけたい食習慣」は5つ。
●ホールフード
海外で流行している考え方で、日本でも耳にするようになりました。「食材を丸ごと買って、できるだけ加熱せずに食べる」というもの。添加物を避けるとともに、食べ物の持つ栄養素を壊さずに食べることができます。
自分で料理をする
●コンビニやファストフード、ファミレスなどを多用している皆さん、その食べ物には何が入っているか、ご存じですか?何をどれだけ食べているのか把握するには、自分で作ってみるのが一番。ランチを手作りのお弁当に変えるだけでも効果的です。
●食卓で食べる
デスクで仕事をしながら、通勤や外回り中の車内で、自分の部屋で、ネットを見ながら・・・そんな食事をしていませんか。食べ物にきちんと向き合って「おいしい」と感じることは、心の健康のためにとても大切。できるだけ彼や友達、家族と一緒に料理したり食事する時間を作りたいものです。
●おやつは手作り
やっぱりお菓子はやめられない?それなら「自分で作って食べるのはOK」というルールを設けてみては?例えばクッキーなら、砂糖やバターを減らすなどの工夫ができますし、作れなかったときには我慢できるはず!
●腹8分目
脳が満腹感を感じるのは、食べ始めてから少なくとも20分後なのだそう。おなかいっぱいになるまで食べる癖がついている人は要注意!「もうちょっと食べられるけど」というところでお箸を置くと、徐々に満腹感を感じるようになりますよ。
いかがですが?当たり前のことばかりかもしれませんが、あらためて考えてみると結構サボってしまっていたりします。食事は命の源。もっと注意を払ってみてもいいのかもしれませんね。
参考:We’re eating ourselves to death (and how to stop)
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=11129265