三菱重工業<7011、株価 - チャート>は22日、名村造船所<7014、株価 - チャート>、今治造船(愛媛県今治市)、大島造船所(長崎県西海市)、三菱商事<8058、株価 - チャート>の5社で、ブラジルの大手造船会社エコビックス-エンジェビックス社(以下、エコビックス社)に資本参加することで合意し、株式購入契約を締結したと発表した。

日本連合は、三菱重工をコンソーシアムリーダーとして、5社が現地に設立する特別目的会社(SPC)を通じてエコビックス社株式の30%を取得、エコビックス社の経営に参画する。日本連合のSPC内における出資比率は、同社が約半分で残りをほかの4社が出資する。ブラジルの独占禁止法管理当局からの許可が下り次第出資を完了する予定。同国では、海上油田開発が進められ、新技術の導入や造船業を含めた地場産業の育成が進められる一方、沖合のプレソルト層の油田を開発・掘削するためのドリル船やFPSO(洋上浮体式生産・貯蔵・積出施設)をはじめとする各種船舶・海洋構造物の需要が増大すると見られている。

三菱重工の22日終値は、前日比6円高の627円。