22日の欧州株式市場では、FTSEユーロファースト300種指数が連日5年ぶり高値を更新。米雇用統計が予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和縮小を遅らせるとの観測が強まった。
堅調な欧州企業決算も追い風となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.97ポイント(0.54%)高の1288.06。2008年6月以来の高値で引けた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.12ポイント(0.57%)高の3045.77。
米労働省が22日に発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が14万8000人増にとどまり、市場予想の18万人増を大きく下回った。
市場関係者は、財政協議をめぐる米議会の混乱以前から米労働市場は既に軟調になっていた可能性があるとの見方を示した。
一方で、9月の雇用統計はFRBが量的緩和縮小を来年まで先送りするとの見方を支える結果となった。
個別ではスウェーデンのスウェドバンク<SWEDa.ST>が3.6%高。第3・四半期の営業利益が予想を上回ったことを好感した。
英日用品レキット・ベンキーザー<RB.L> も5.2%急伸。第3・四半期決算が増収となったほか、売り上げの低迷する医薬品部門について選択肢を検討していると明らかにしたことが支援した。