22日のロンドン株式市場は9営業日続伸し、5月下旬以来の高値で引けた。9月の米雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大きく下回ったことで米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小開始が遅れるとの見方が高まった。また一連の好決算も相場を押し上げた。

9月の雇用統計がすでに景気失速の兆候を示す内容となったことに加え、10月分は政府機関閉鎖によるマイナスの影響が及ぶとみられることから、FRBの緩和縮小開始は来年以降との見方が強まっている。

FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は41.46ポイント(0.62%)高の6695.66。

日用品大テレキット・ベンキーザー<RB.L>は5.2%急伸。同社は第3・四半期の売上高が好調で、通年見通しを引き上げた。先進国市場の回復が新興国市場の低迷を一部補ったとしている。

決算を好感し自動車・航空機部品製造のGKN<GKN.L>も1.7%高。軍事需要の低迷を民間航空の伸びが相殺したとしている。

資源大手BHPビリトン<BLT.L>は4.1%値を上げた。2014年度の鉄鉱石生産目標を従来の2億0700万トンから2億1200万トンに引き上げたことが追い風となった。