妊娠中の胸焼けを緩和する方法とは?「便秘は胸焼けを悪化させる」

胸焼けはそんなに珍しい症状ではありません。これは胃酸の逆流や消化不良などが原因であり、特に妊娠中の女性によく見られ、なんと妊婦の85%が経験しているといいます。

ロイヤルメルボルン病院の胃腸内科医、アンドリュー ブレット氏は、主な原因はおなかの中の胎児が食べ物と水分を押し上げる事でそれらが喉頭まであがってくるからだと言います。

メディカルジャーナルで掲載された発表ではその他の原因として妊娠期間中の女性ホルモンであるプロゲステロンが上昇し、喉頭の逆流を阻止するバリアに影響を与えるからだ、としています。喉頭まで胃酸が逆流すると胸やけを感じます。

しかし、ありがたい事に日常生活を少し変えるだけで、気分が改善される、とブレット医師は言います。例えば、

1.クロワッサンなどの脂っこい食べ物やアルコール、タバコ、カフェインなど、胸焼けの原因となるものを避ける事です。

2.就寝の2時間前は食べ物、飲み物を口に入れない事。胃に何かを入れた後横になると、胸焼けを促します。食事後のウオーキングは胃酸を正常の位置に流し込むため効果的です。また、枕を使って頭を少し上げて横になるのもおすすめです。

3.便秘にならない様に工夫する。便秘は胸焼けを悪化させます。便秘にならない様にするにはしっかり野菜やフルーツ、穀物、豆類などから食物繊維を摂(と)ることです。

4.一度に食べる量を減らし、回数を増やすこと。1日5、6回に分けて食べる事で腸内ガスや膨張感を回避できます。

5.スキムミルクや低脂肪乳を飲むと胃酸が抑えられます。

出産後には胸焼けの症状はなくなります。それまでの我慢なので、妊婦の皆さんは日々の生活を工夫し、うまく切り抜けましょう。

参考:How to soothe heartburn when pregnant
http://health.ninemsn.com.au/pregnancy/exerciseandnutrition/8664297/how-to-soothe-heartburn-when-pregnant