甘くて美味しいクッキー。疲れたときや口さびしいときなどに食べると、ついつい手が止まらなくなりますよね。
そんな高脂肪で砂糖をたっぷり使っている食べ物には、ドラッグと同じような中毒性があったことが科学的に証明された、というセンセーショナルなニュースが報道されました。
■クッキーが愉快な気分をアップ
アメリカのコネチカット・カレッジの教授と学生が研究、発表した内容によると、クッキーの『オレオ』を研究用のラットに与えたところ、コカインやモルヒネを与えたときと同じような興奮状態になったことがわかったのです。
また脳が楽しいと感じる快楽中枢の神経を、『オレオ』がドラッグよりもさらに活発化させていることも明らかとなりました。
■ドラッグと同様の中毒性
研究は、一方に『オレオ』を、もう一方には餅を置いた迷路に空腹状態のラットを放ち、どちらに長くとどまっているかを計測。すると、圧倒的に『オレオ』に滞在する時間が長いという結果になったのです。
同様に、一方にコカインを、もう一方に食塩水を置いて試しても、同じように中毒性のあるコカインに長く滞在し、『オレオ』を与えた場合はコカインの場合と同じような興奮状態であったことがわかりました。
■『オレオ』以外のお菓子にも気をつけて
この研究から研究員たちの「高脂肪で砂糖を多く使っている食べ物は、ドラッグと同じように私たちの脳を刺激している」という仮説を科学的に証明するひとつの結果となりました。
アメリカで『オレオ』は味の種類も豊富にあり、クッキーからアイスクリームまでそのバリエーションもさまざまに揃っており、日本以上に人気のあるお菓子です。
今回の調査では高脂肪で砂糖を多く使っている食べ物の代表として、『オレオ』を使って行われましたが、同じように砂糖をたっぷり使っているクッキーなどのお菓子は、同様の中毒性があろうことは容易に想像できます。
言われてみれば納得。でもちょっとショッキングなこの事実。テレビを見ながら、仕事をしながらなど、何かをしながら食べていると、止まらなくなってしまうお菓子の中毒的魅力。今後はそのことを理解した上で、決めた分量以上に手を伸ばしてしまわないよう、自分をいましめなければいけませんね。