ソフトバンク<9984、株価 - チャート>が4日続伸し、一時190円高の7430円まで買われている。同社は15日引け後、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765、株価 - チャート>と共同で、フィンランドに設立するSPC(特別目的会社)を通じて、同国を拠点にモバイル向けゲームの事業を展開するスーパーセル社(ヘルシンキ)の議決権付き株式の51%を取得すると発表。また、16日付の日本経済新聞は、通信会社に端末を販売する米ブライトスターの買収で最終調整に入ったと報じた。積極的な企業買収を展開することを評価する動きとなった。

スーパーセル社の取得総額は15億3000万ドル(約1515億円)。SPCにソフトバンクが約12億2400万ドル(約1212億円、出資比率80%)、ガンホーが約3億600万ドル(約303億円、同20%)を出資し株式を取得する。株式取得後、スーパーセルはソフトバンクの子会社となる。またガンホーは買収を持分法適用関連会社とするため、スーパーセルの損益を持分法にて取り込む。

日本経済新聞は、同社が米ブライトスター株式の5割を先行して取得し、最終的に7割まで引き上げる方針とし、取得額は1000億円強としている。

同社は取引開始前に、ブライトスター社の買収について当社から発表したものではないとし、協議中だが現時点で決定した事実はないとしている。

午後零時50分時点の株価は、前日比140円高の7380円。