中外製薬<4519、株価 - チャート>は8日、ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんを対象として開発を進めていたALK阻害剤「アレクチニブ塩酸塩」について、7日に製造販売申請を行ったと発表した。同剤は、13年9月に「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」を予定効能・効果として、厚生労働省から希少疾病用医薬品の指定を受けていた。
「アレクチニブ塩酸塩」は、同社が創製した経口のALK阻害剤。ALKキナーゼ活性を選択的に阻害することにより、腫瘍(しゅよう)細胞の増殖を阻害しアポトーシスを誘導することで、抗腫瘍効果を発揮する。欧米向けにはロシュに導出し、現在、臨床試験が実施されている。
8日の終値は、前日比15円高の1942円。