<1720> 東急建設 552 +58 急反発。500円レベルを心理的な支持線として意識、調整一巡感から自律反発狙いの 動きが優勢になっている。本日は同社を始めとして低位の建設株が上昇率上位にラン クインしている。清水建設<1803>社長のインタビューでは、五輪関連工事が本格化す る3-4年後に1500億円程度の増収が見込めるなどと伝わっており、改めてインフラ関 連としての期待感が高まる状況へ。バイオ関連株などが崩れる中、短期資金の関心は 建設株に集中へ。 <6113> アマダ 855 +37 上げ目立つ。特に目立った材料は観測されないが、前日にはみずほ証券が目標株価を 610円から910円に引き上げている。足元で国内の受注環境は急速に改善、9月も前年 同月比2割程度の増加となる可能性が高いとしている。つれて、下期以降の業績回復 につながる可能性が高く、来期も為替の円安効果やさらなる国内受注拡大の恩恵、欧 米での受注拡大継続などから、一段の業績回復を想定と。 <7148> FPG 1145 +69 しっかり。前日に業績予想の上方修正を発表、9月期営業利益は従来予想の16.2億円 から20.8億円に増額修正、リース事業の組成好調や投資家の需要の高さから、組成金 額や出資金販売額が計画を上振れたもよう。第3四半期までの状況から上振れは想定 されたが、株価の調整も進んでおり、素直に評価される状況となっている。 <6844> 新電元工業 664 +71 一時ストップ高と急伸。ホンダ<7267>の「フィット」の受注台数が、約1ヶ月で6万 2000台に達したと発表している。初代フィットを上回り、受注ペースはこれまでで最 も早くなっているもよう。フィット向けの部品を手掛けているとされる同社にもメリ ット期待が高まる状況へ。前日にはみずほ証券の投資判断格下げが弱材料視されて一 段安になっており、買い戻しの動きも強まる状況とみられる。 <4321> ケネディクス 492 +22 反発で後場も一段高。ジャスダック市場上場のいちごグループ<2337>が前日に上方修 正を発表、株価急伸の展開となっており、同社など中小型不動産株の一角には連想感 も波及する状況のようだ。個人投資家のマインド悪化の影響が懸念されたものの、朝 方から低位建設株などに積極物色の動きが向かい、中小型不動産株にも次第に買い安 心感が強まってきているようだ。 <3626> ITHD 1190 -49 下げ目立つ。大和が投資判断を「1」から「2」に格下げ、売り材料視されている。 利益拡大が加速する見通しのパソコン、消費税特需、金融特需銘柄の上昇余地が拡大 する一方、同社に関しては不採算案件と特別損失が依然大きいと判断。セクター内で の株価の動きも遅行すると予想しているようだ。