<4689> ヤフー 535 -37 売り気配スタート。前日にEC事業の新戦略を発表している。料金体系を見直し、ネ ット通販サイトとオークションサイトへの出店料を無料にするとしている。EC事業 伸び悩みの要因を「商品の品揃え」と分析し、売り手の拡大に伴う品揃えの拡充を目 指し、その結果、買い手の数の拡大、さらなる売り手の数の増加といった好循環型ビ ジネスモデルを目指すようだ。ただ、本日は短期的な収益の落ち込みを警戒する動き が先行。アマゾンの今後の価格戦略なども、さらなる競争激化につながる可能性など 指摘されている。 <2491> Vコマース 1342 +300 ストップ高。ヤフー<4689>のEC事業新料金発表を受けて、EC利用者数の拡大が見 込まれる中、ヤフーの子会社でネット広告を手掛ける同社にはメリットの享受期待が 先行する展開になっている。ヤフーは競争激化への懸念などで売りが先行している が、同社のほかにも、ヤフーと個人通販で全面提携しているアスクル<2678>も急伸ス タートへ。 <6753> シャープ 290 -1 売り先行。前日に公募価格が279円に決定、最大で1366億円を調達することになった が、当初の調達額見込み額を約300億円下回る格好に。発行価額が想定を下回った 分、第3者割当増資の発行株数は想定を上回る状況にも。シティでは、今回の増資は 一気に資本不足を解消するには不十分であり、今後の事業利益が財務再建の最大の原 動力になっていくとの見方。目標株価は180円から160円に引き下げている。 <6703> OKI 193 +18 賑わう。上半期最終損益は10億円程度の黒字になったもようとの観測報道が伝わって いる。従来予想は25億円の赤字であったが、中国向けのATM事業好調、円安寄与な どで、一転して黒字を確保したようだ。また、通期予想も上振れの公算で、期末には 3円配当を実施、8期ぶりに復配する見通しとも。上半期の上振れは想定線とみられる が、通期予想の上振れなども指摘されていることなど、評価を高めさせる材料になっ ているようだ。