7日後場の日経平均株価は、前週末比170円99銭安の1万3853円32銭と4日続落して取引を終了した。終値ベースで1万4000円台を割り込むのは、9月6日の1万3860円81銭以来、1カ月ぶり。為替相場でドル・円相場が1ドル=97円台前半で高止まりしたことが重しとなった。売り一巡後は、下げ幅をやや縮小する場面がみられたが、引け間際にきょうの安値となる前週末比182円38銭安の1万3841円93銭を付けた。東証1部の出来高は23億3149万株、売買代金は1兆8119億円だった。騰落銘柄数は値上がり249銘柄、値下がり1449銘柄、変わらず54銘柄だった。

市場では、米国の予算問題や債務上限の引き上げなどの不透明感があるものの「日経平均株価は9月27日の1万4817円から約1000円下落しており、そろそろ不透明感が晴れた時の対応を考えておきたい」(中堅証券)との見方があった。

業種別では、東電<9501、株価 - チャート>、東北電力<9506、株価 - チャート>など電気ガス株、アイフル<8515、株価 - チャート>、オリコ<8585、株価 - チャート>などその他金融株が下落。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>など証券株や三井不<8801、株価 - チャート>や三菱地所<8802、株価 - チャート>など不動産株も安い。国際帝石<1605、株価 - チャート>、海洋掘削<1606、株価 - チャート>などの鉱業株、第一生命<8750、株価 - チャート>、T&DHD<8795、株価 - チャート>など保険株も売られた。東芝機<6104、株価 - チャート>、ディスコ<6146、株価 - チャート>など機械株、日橋梁<5912、株価 - チャート>、LIXILG<5938、株価 - チャート>など金属製品株も軟調だった。

個別では、前週末4日に1対2の株式分割を好感してストップ高となったエーアイテイ<9381、株価 - チャート>が利益確定売りに押され、東証1部値下がり率上位に入った。シャープ<6753、株価 - チャート>が公募増資の価格決定期間(7-9日)入りし、公募価格への思惑から売りが優勢となった。その他に、CVSベイ<2687、株価 - チャート>、不二越<6474、株価 - チャート>、航空電子<6807、株価 - チャート>なども安い。半面、月間の携帯電話契約数が21カ月連続で首位となったソフトバンクモバイルを傘下に持つソフトバンク<9984、株価 - チャート>が上げ幅を拡大し、前週3日に付けた年初来高値7540円に顔合わせした。クレオス<8101、株価 - チャート>、ローランドD<6789、株価 - チャート>、東芝プラント<1983、株価 - チャート>なども買われた。東証業種別株価指数は33業種のうち、値下がり31業種、値上がりが2業種だった。