7日前場の日経平均株価は、前週末比150円29銭安の1万3874円02銭と4日続落し、再び1万4000円台を割り込んだ。為替市場でドル・円相場が一時1ドル=97円トビ台へ円高・ドル安が進み、指数先物に大口売りが出て、前場の安値となる1万3851円72銭を付ける場面がみられた。その後、引けにかけて、やや下げ幅を縮小して取引を終了した。東証1部の出来高は11億8248万株で、売買代金は8612億円。騰落銘柄数は値上がり264銘柄、値下がり1405銘柄、変わらず83銘柄。
市場では、米国での予算成立の行方に対する不透明感から「様子見の状態が続いている。17日に期限を迎える米国の債務上限問題も含め、決着が長引くようであれば、投資家の心理を大きく冷やしかねない」(中堅証券)と警戒する声が聞かれた。
業種別では、東電<9501、株価 - チャート>、東北電力<9506、株価 - チャート>など電気ガス株、アイフル<8515、株価 - チャート>、オリコ<8585、株価 - チャート>などその他金融株が下落。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>など証券株や三井不<8801、株価 - チャート>や三菱地所<8802、株価 - チャート>など不動産株も安い。伊藤忠<8001、株価 - チャート>、丸紅<8002、株価 - チャート>などの卸売株、第一生命<8750、株価 - チャート>、T&DHD<8795、株価 - チャート>など保険株も売られた。三井金属<5706、株価 - チャート>、住友鉱<5713、株価 - チャート>など非鉄株、大成建<1801、株価 - チャート>、大林組<1802、株価 - チャート>など建設株も軟調だった。
個別では、6日のフジテレビの番組で自民党の塩崎恭久政調会長代理が、福島第一原子力発電所の汚染水問題に関連し、東電<9501、株価 - チャート>の分社化を検討していることを明らかにしたことから、同社株に対する警戒感が高まり5日続落。エーアイテイ<9381、株価 - チャート>、CVSベイ<2687、株価 - チャート>、航空電子<6807、株価 - チャート>などが下げた。半面、13年11月期第3四半期(12年12月-13年8月)の好調な決算と取得上限50万株(自己株を除く発行済み株式数の2.46%)・13億円の自社株買いを発表したユニオンツール<6278、株価 - チャート>が急反発。チタン工業<4098、株価 - チャート>、東芝プラント<1983、株価 - チャート>、ケイヒン<9312、株価 - チャート>などが買われた。なお、東証業種別株価指数は全33業種のうち、31業種が下落、2業種が上昇した。