非上場企業の株式を売買するグリーンシート制度を使ってベンチャー企業などの資金調達を支援してきた日本クラウド証券は、個人投資家がインターネットを活用して小口資金をベンチャー企業やプロジェクトファイナンスなどへの融資を仲介する「クラウドバンク」サービスを、2013年10月中にも開始する。サービスの開始に向けて、9月下旬に東京都への貸金業登録を済ませた。
不特定多数の投資家から小口資金をインターネット経由で集める手法は「クラウドファンディング」と呼ばれる。投じた資金に対して、一定の金利を支払う「貸付型」のサービスとなる。
日本クラウド証券は「出資型」のサービスをすでに開始しており、9月には雑誌流通の春うららかな書房の資金調達を支援している。今後は個人が「貸付型」と「出資型」から資金の出し方を選べるようにする。貸付型は、出資型に比べて一定期間後に元金が返済されるので、リスクが低いとされる。