カメラが半沢の顔を正面から捉えると、目を見開いた半沢の顔には、予期していなかった出向という通告に戸惑いとも怒りともつかない複雑な表情が浮かび上がる。半沢の両目の部分がズームされると、眉間にシワを寄せ、さらなる倍返しの復讐を誓うようなニラみを利かせて、画面は暗転してしまう。その後は、同期2人に囲まれ、赤じゅうたんが敷かれた銀行の階段を下りていく半沢の無表情のシーンが再びアップとなり、番組を終えるのだ。