4日の欧州株式市場は反発。イタリアの政局安定化に向けた期待から同国の銘柄が買われた。欧州中央銀行(ECB)による金融セクターへの支援が継続するとの観測を手がかりに、銀行株も上昇した。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.56ポイント(0.13%)高の1243.74。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は26.19ポイント(0.90%)高の2928.31。

イタリアのFTSE・MIB指数<.FTMIB>がアウトパフォームし、1.6%高で取引を終えた。

イタリア上院委員会は、脱税で有罪判決が確定しているベルルスコーニ元首相の議員資格剥奪を上院本会議に提言することを承認した。

ユーロ圏銀行株<.SX7E>は2.3%高。トレーダーの間では、ECBが追加長期資金供給オペ(LTRO)実施の用意を整えているとの見方が高まっている。

米予算交渉が決裂し、政府機関が一部閉鎖に追い込まれたことは欧州株価にも影響している。また、米債務上限問題をめぐる懸念も強まっている。

スイスReylのフランソワ・サバリ最高投資責任者(CIO)は「日に日に緊張が増している」としつつも、「合意にこぎ着けると想定している」と述べた。