キプロスの銀行最大手、バンク・オブ・キプロス<BOC.CY>がギリシャ国債の保有状況について株主に情報提供を怠ったとして、キプロスの証券取引委員会(SEC)は、同行と元経営陣6人に罰金を科した。
同委によると、旧経営陣は2010年以降のギリシャ国債購入に関し、適時情報開示を行わなかったという。
2009年12月の当時の最高経営責任者(CEO)発言を受け、同行が保有する大半のギリシャ国債を処分したとの印象を投資家が持ったと同委は指摘する。
ところが、その後数カ月間に同行はギリシャ国債保有額を最大24億ユーロ相当と、同行株式資本の25億ユーロにほぼ匹敵する規模に増やした。
ギリシャの債務再編などで、同行は国債保有に伴い19億ユーロの損失を被った。
同委は同行に対して16万ユーロ、元CEOに14万ユーロなどの罰金を科した。