4日の米債券市場で、米1カ月物短期証券(Tビル)利回りが約10カ月ぶりの水準に上昇した。政府機関の一部閉鎖が4日目に突入する中、対立するオバマ大統領と共和党の双方に歩み寄りの兆しが見られず、デフォルト(債務不履行)懸念が高まっている。
債務水準が法定上限に達するとみられている10月17日に償還を迎えるTビル利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇の0.13%となっている。
11月前半に償還を迎えるTビルの利回りは0.11%と、前日から5bp上昇している。
グッゲンハイム・パートナーズの米国債トレーディングのマネジングディレクター、ジェイソン・ローガン氏は「Tビルセクターで本格的にボラティリティが高まっている」とし、最初の緊張の兆候が出たとの認識を示した。
また米国債の保証コストも上昇、前回債務上限の引き上げ問題で揺れた2011年7月の水準に迫っている。