4日の東南アジア株式市場の株価はまちまちの内容だった。マニラ市場の株価がほぼ横ばいとなる一方、ジャカルタ市場は3営業日続伸後に反落して引けた。

米政府機関が一部閉鎖する事態に陥ったことで、リスク回避姿勢が高まる中、新興国市場で投資家らがポジションを減らす展開となった。

不安定な値動きの末、マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は前日比小幅(0.04%)高の6390.48で終了した。週間ベースでは0.2%上伸した。

今週は、米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが3日、フィリピンの格付けを1段階引き上げたほか、アジア開発銀行(ADB)が2日、2013年の同国経済成長見通しを上方修正したことで、市場のセンチメントは押し上げられた格好だ。

アヤラ・コープ<AC.PS>など最近上昇していた大型株が売られた。一方で、BDOユニバンク<BDO.PS>は、ムーディーズによる最近の格付け引き上げを背景に1.5%高となった。

ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は0.66%安の4389.35。株価がアンダーパフォームした市場のうちの一つだった。週間ベースでは0.8%安となり、シンガポール市場(同2.3%安)に続き値下がり率2位だった。

同市場の出来高は、過去30営業日の1日平均の、約3分の2の水準だった。この日予定されていた外貨準備高の発表を前に、投資家らは様子見姿勢を維持した。

シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>(は0.21%安の3138.08、クアラルンプール市場のクアラルンプール総合株価指数(KLCI)<.KLSE>は0.29%高の1776.56、バンコク市場のSET指数<.SETI>は0.10%安の1427.72、ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は1.06%高の497.50だった。