4日発表のバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ・グローバル・リサーチの調査によると、2日終了週に世界の株式ファンドから13億ドルの資金が流出した。米政府機関の一部閉鎖に加え、米債務上限をめぐる懸念が強まっている。
流出は2週連続。前週の流出額は15億ドルだった。
米国株式ファンドからは6億ドルが流出。流出額は前週の74億ドルから大きく縮小した。
新興国株式ファンドからは21億ドルが流出。流出は4週間ぶり。
半面、欧州株式ファンドには9億ドルの資金が流入した。前週の流入額23億ドルから減速したものの、14週連続での流入となった。
世界の債券ファンドからは9億ドルが流出。前週は5カ月ぶりの高水準となる45億ドルの資金が流入していた。
ただ、高利回りのジャンク債には13億ドルが流入。4週連続での資金流入となる。
新興国債券ファンドからは2億ドルが流出。前週は6億ドルの資金が流入していた。
インフレ指数連動債(TIPS)を保有するファンドからも2億ドルが流出した。25週連続での資金流出となる。
株式、および債券ファンドから資金が流出しているものの、債務上限引き上げが前回問題となった2011年7月28日からの3週間で記録した600億ドルの流出額と比較すると、依然として小規模にとどまっている。
コモディティ(商品)ファンドからは6億ドルが流出した。