4日後場の日経平均株価は前日比132円94銭安の1万4024円31銭と3日続落。終値での1万4100円台割れは、9月6日(1万3806円81銭)以来、ほぼ1カ月ぶりの安値水準となる。後場寄り付きから売りが先行したあと、株価指数先物にまとまった買い物が入ったのをきっかけに下げ幅を縮小。午後2時1分には、この日の高値となる1万4149円77銭(前日比7円48銭安)を付ける場面があった。市場では、米暫定予算・債務上限問題が解決に向かうとの期待感が指摘され、買い戻しにつながったとの見方もある。後半は、週末要因に加え、円相場の強含み推移もあり、ポジション調整売りに押され、引けにかけて軟化した。
東証1部の出来高は23億6976万株。売買代金は1兆8592億円。騰落銘柄数は値上がり348銘柄、値下がり1336銘柄、変わらず68銘柄。
市場からは「後場は買い戻し一巡後に週末ポジション調整の動きに押し戻された格好だ。これまでの2カ月サイクルパターンから9月高値、10月安値が懸念される。さらに、4月19日の週に信用買い残が大きく膨らんだ経緯があり、その6カ月期日が再来週に向けて到来することになり、需給的にも良くない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、ブリヂス<5108、株価 - チャート>、浜ゴム<5101、株価 - チャート>などのタイヤ株に売りが継続。トヨタ<7203、株価 - チャート>、富士重<7270、株価 - チャート>などの自動車株や、パナソニック<6752、株価 - チャート>、GSユアサ<6674、株価 - チャート>などの電機株もさえない。第一生命<8750、株価 - チャート>、東京海上<8766、株価 - チャート>などの保険株や、野村<8604、株価 - チャート>、大和証G<8601、株価 - チャート>などの証券株も引き続き軟調。JFE<5411、株価 - チャート>、日新鋼HD<5413、株価 - チャート>などの鉄鋼株や、LIXILG<5938、株価 - チャート>、リンナイ<5947、株価 - チャート>などの金属製品株も安い。JAL<9201、株価 - チャート>などの空運株や、王子HD<3861、株価 - チャート>などのパルプ紙株も値を下げた。
個別では、13年8月中間期の連結営業・経常利益予想を下方修正したCVSベイ<2687、株価 - チャート>が軟調に推移。鉄建<1815、株価 - チャート>、ソースネクスト<4344、株価 - チャート>、SMK<6798、株価 - チャート>などの下げも目立った。
半面、次世代タッチパネルを台湾企業と共同開発する日写印<7915、株価 - チャート>や、大日印<7912、株価 - チャート>などのその他製品株が堅調。個別では、13年8月中間期の連結決算で純利益44.1%増となり、1対2の株式分割を発表したエーアイテイ<9381、株価 - チャート>がストップ高。ボルテージ<3639、株価 - チャート>もストップ高。13年8月中間期の連結決算で営業利益12.3%増、あわせて自社株買いを発表したイズミ<8273、株価 - チャート>や、甜菜糖<2108、株価 - チャート>、TAC<4319、株価 - チャート>、ミツバ<7280、株価 - チャート>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。