<11:00> 日銀の9月買入銘柄、新発10年債は発行総額の28.7%

日銀の保有国債銘柄別残高(9月30日現在)によると、新発10年(第330回)債の保有残高は7895億円と発行総額の28.7%を占めた。
新発10年債の発行日は9月20日。そのわずか10日間で発行総額の3割近くが売却された計算。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券・債券ストラテジストの稲留克俊氏は「最も流動性の高いカレント銘柄が、発行直後に日銀に大量に吸い上げられ、それによって債券市場の流動性が低迷するという循環は変わりそうにない」と指摘している。


<10:45> 流動性供給入札は無難との見方、対象は超長期ゾーン

財務省は午前10時半、流動性供給入札を通告した。対象は残存期間15.5年超39年未満。発行予定額は3000億円。
市場では、「超長期ゾーンの地合いが強かったこともあり、一定のショートカバーニーズが予想される。入札そのものは無難に通過するのではないか」(SMBC日興証券・シニアクオンツアナリストの山田聡氏)との見方が出ている。


<09:30> 国債先物が一時5カ月ぶり高値、上値で戻り売りも

国債先物中心限月12月限は一時前日比14銭高の144円49銭と中心限月ベースで5月9日以来約5カ月ぶりの水準に上昇。銀行勢などから中長期ゾーンに買いが入ったのを受け、国債先物は上げ幅を広げた。5年利付国債利回りは一時同1bp低い0.220%と5月9日以来の水準に低下した。
その後は上値で戻り売りに押され、国債先物は一時144円34銭と小幅安の水準まで下落。荒っぽい値動きとなっている。