インターコンチネンタル取引所(ICE)<ICE.N>によるNYSEユーロネクスト<NYX.N>の買収計画について両取引所は2日、欧州の規制当局が買収に反対しない意向を示したと発表し、契約締結に一歩近づいたことを明らかにした。
ICEとNYSEは、ユーロネクストの規制監督機関で構成する委員会から買収提案に対して「反対する気はない」との意思を示した書簡を受け取ったことを明らかにした。
買収が成立すれば現時点で時価総額は約106億ドルに達する。
今後も欧州の関係各国の規制機関による最終的な承認が必要となる。ユーロネクストにはパリ、アムステルダム、ブリュッセル、リスボン取引所が加入しており、合併完了後に分離独立させる計画だ。
米証券取引委員会(SEC)は8月、ICEによるNYSEユーロネクストの買収計画を承認済みで、買収が実現すればICEはNYSEユーロネクスト傘下のロンドン国際金融先物取引所(Liffe)の支配権を得る。