〔国債先物12月限〕
レンジ 144.30─144.50
下値支持線 140.51
上値抵抗線 146.41
RSI―9 78.803
5日移動平均 144.26
25日移動平均 144.02
10年最長期国債利回り 0.645%─0.630%
きょうの円債市場はしっかりとした展開が見込まれている。前日の米国市場が株安・債券高。為替も円高方向に振れており、外部環境の追い風を背景に上値を模索しそうだ。
もっとも、高値警戒感が浮上する中、10年・0.6%台の水準は、4月の金利上昇局面で押し目買いが入った水準であり、戻り売りへの警戒感がくすぶる。金利低下ピッチは徐々に緩やかになるとの見方もある。
企業業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが2日発表した9月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は16万6000人増と、ロイターがまとめた市場予想の18万人増を下回った。発表を受けて前日の米国市場は株安・債券高。ドル/円も97円台前半に下落した。
海外市場の流れを受けて、朝方の円債市場は買いが先行して取引が始まりそうだ。日中は手掛かりに欠く中、株価や為替動向をにらみながらの相場展開が予想されている。
市場では、銀行を含む国内勢の期初買いで、あらためて需給の良さを確認。市場心理は強気に傾きつつある。一方で、10年・0.6%台は4月の金利上昇局面で押し目買いが入った水準であり、戻り待ちや利益確定を目的にした売りを警戒する声がある。「売り物を吸収しながら、さらに金利低下が進むのかを見極めたい」(国内証券)との声もある。