米農業関連大手モンサント<MON.N>が2日発表した第4・四半期(6─8月期)決算は、損益が2億4900万ドル(1株当たり0.47ドル)の損失となり、損失額は前年同期の2億2900万ドル(同0.42ドル)から拡大した。
市場は1株当たり0.43ドルの損失を見込んでいた。
売上高は21億ドルから22億ドルに増加。ただ主力の種子・ゲノミクス事業の売上高は12億ドルから11億9000万ドルに減少した。
また2014年度(9月1日開始)の1株利益については5.00 ─5.20ドルとの見通しを示した。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予測は5.30ドルで、これを下回った。
モンサントはまた、長期成長計画の一環として、天候データサイエンス会社、クライメート・コープを9億3000万ドルで買収すると明らかにした。2014年度に1株当たり0.14ドルの希薄化要因になるとしている。
モンサントや競合のデュポン<DD.N>種子部門のデュポン・パイオニアは、農業の生産性向上を目指し、天候データ分析に基づく製品の開発を急いでいる。
モンサントは2014年に、フィールドスクリプト事業を立ち上げる予定で、クライメート・コープ買収はこれを補完するものとなる。天候データ分析と農地に関する情報を関連付け、作付けや収穫に関する決定で農家を支援する。
同日午前の米株式市場で、モンサント株価は1.5%安で取引されている。