エイチ・アイ・エス<9603、株価 - チャート>が3日続伸し、一時90円高の5790円まで上昇し、年初来高値(5800円、9月27日)に肉薄した。

格安航空券で業界最大手。国内外で展開する営業所を軸にネットでの事業にも力を注いでいる。

13年10月期予想の連結経常利益は前期比26.1%増の170億円と連続最高益を見込んでいる。円安を受けて、日本人の海外旅行需要は伸び悩むなか、「国内旅行を強化するとともに、外国人の訪日観光を促している」(IR担当者)という。

豪華客船を利用したチャータークルーズは、「ゴールデン・ウイーク期間中に実施したが好評につき来年も実施を予定している」(同)という。運営するハウステンボス(長崎県佐世保市)への集客も好調に推移している。来年にはブラジルでのFIFAワールドカップ、20年には東京五輪と大型イベントを控える。

足元では、横浜に大型旗艦店を開設したほか、企業向けや各種イベント、修学旅行といった団体旅行の大型案件を獲得するための「インセンティブセクション」を設立するなど受注を強化している。

好調な流れは14年10月期も続く見通しで、業績面からは買い安心感を誘いやすい。期末一括配当の34円は継続する計画。

30日の終値は、前日比40円高の5740円。