30日の欧州金融市場でイタリアの国債と株式が売られている。連立政権の一角を担う中道右派政党・自由国民の5閣僚が辞任を表明したことが背景。

イタリア10年国債の利回りは30日序盤の取引で4.73%と27日の4.42%から上昇、6月以来の高水準をつけた。ただ、デフォルト懸念が生じていた2011年終盤の7.5%は大幅に下回っている。

イタリアのFTSE・MIB指数<.FTMIB>は2.5%安。銀行株の下げが目立っている。

ベルルスコーニ元首相が所有するテレビ局グループ、メディアセット<MS.MI>は5%近く下落している。