日経平均は大幅に続落。254.34円安の14505.73円(出来高概算13億1000万株)で前場 の取引を終えている。米政府機関の閉鎖が濃厚と伝えられるなか、金融市場の混乱が警 戒されている。円相場は1ドル97円台後半と先週末の水準から円高に振れていることも 手掛けづらくさせていた。シカゴ日経225先物が弱含みで推移するなか、これにサヤ寄 せする格好でのギャップ・ダウンに。 ただし、明日の短観9月調査の結果を受けて、安倍首相が消費増税を決断するかを見 極めたいとの様子見ムードが強く、売り一巡後は狭いレンジでの取引に。また、主要銘 柄は軒並み弱含みとなるなか、ノーベル賞候補への思惑材料や電線地中化、鉄道鉄橋補 修、3Dプリンターといったテーマ銘柄の一角に短期筋の資金が集中。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の8割を超えている。セクターでは電力ガス が小幅にプラスに転じる半面、証券、海運、その他金融、ゴム製品、鉄鋼、銀行などの 弱さが目立つ。 米政府機関の閉鎖が濃厚と伝えられるなか、ギャップ・ダウンの展開となった。米政 府機関の閉鎖はこれまでもあったことで、影響は限られるとの見方もある。しかし、安 倍首相による消費増税の決断を見極めたいとするなか、結果をみてからでも遅くないと の見方が大勢のようだ。 大引けにかけては月末ドレッシングなどが意識されるため、下げ渋りの動きが強まる 可能性はある。また、為替市場では対ドル、対ユーロともに円安に振れてきており、若 干の修正リバウンドに期待したいところ。もっとも、全体相場の切り返しは期待しづら く、材料株物色が中心の状況は続きそうである。