自動車部品メーカー。自動車用チューブで高いシェアを保持している。7月末には、プラスチック製品を手掛けるドイツの中堅自動車部品メーカー「ガイガー・オートモーティブ」を買収すると発表済み。

業績は好調。14年3月期第1四半期(13年4-6月)の連結経常利益は前年同期比52.8%増の17億9400万円だった。車両配管製品(ブレーキ・燃料配管用など)、エンジンシステム向けのブレージング製品(燃料噴射用、冷却水循環用、オイル冷却用など)、樹脂製品ともに好調に推移した。

通期予想(前期比37.8%増の46億円)に対する第1四半期の業績進ちょく率は39.0%と高く増額余地を残す。今後、「ガイガー・オートモーティブ」の最終的な株式取得のタイミングを見計らって業績を見直す可能性がある。株式取得後は、欧州市場での相乗効果を見込んでいる。

想定為替レートは1ドル=91円。「決済はドル・円だけでないため、通貨ごとの為替感応度を示しにくいが、円安の流れは追い風になる」(同)という。中間期10円50銭配当は継続、期末配当は1円増配の11円50銭(年22円)を予定している。

バリュエーション(予想PER11倍台、PBR0.7倍台、予想配当利回り年2.9%台)面での割安さが目立ち、押し目を形成しながら、年初来高値(845円、5月21日)を目指す動きが期待できそうだ。

25日の終値は、前日比2円高の739円。