ワイエイシイ<6298、株価 - チャート>は液晶・半導体製造装置やクリーニング機器、自動化機器など産業用エレクトロニクス関連が柱。
14年3月期第1四半期(13年4-6月)の連結経常損益は1億7100万円の赤字(前年同期実績は6億300万円の黒字)となったが、下期回復型決算で、12年3月期を底とした業績回復の流れが続く見通し。
14年3月期の連結業績見通しは営業段階から大幅増益を予想しており、経常利益は前期比前期比2.4倍の7億5000万円を見込んでいる。パソコンからウルトラブック・タブレット端末などへの移行期に当たりHDD需要は停滞するが、液晶関連分野では「スマートフォンやタブレット端末用の中型プラズマエッチング装置などが好調」(社長室)という。前期の液晶関連の据え付けに伴う費用が一巡することも利益面に寄与してくる見通し。クリーニング関連は国内市場が成熟化するなか、海外での展開を安定収益源として伸ばしていく方針だ。
中間期10円、期末10円(年20円)の配当は継続する。年3.4%台の予想配当利回りの高さから、中間期配当狙いの買いがサポートするほか、1株純資産1220円に対して半値水準は割安。押し目買い好機となりそうだ。
24日の終値は、前週末比4円高の576円。