日経平均は下落。103.27円安の14639.15円(出来高概算15億5000万株)で前場の取引 を終えた。23日の米国株式相場ではNYダウが続落だったほか、これを受けてシカゴ先物 は大証比95円安の14585円。円相場は1ドル98円台後半での推移とやや円高傾向だったこ ともあり、主要銘柄を中心に利益確定の売りが先行した。 寄り付き直後に14700円台を回復する局面もみられたが、結局は寄り付き水準でのこ う着感の強い相場展開が続いた。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えてお り、全体の6割を占めている。セクターでは、上昇がパルプ紙、石油石炭の2業種にとど まる一方、鉱業、金属製品、保険、不動産が2%を超える下落に。 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せして始まった後は、5日線レベルでの攻防が続いて いる。日中値幅は80円程度にとどまっており、トレンドは出難い状況であろう。米株安 の影響はあろうが、短期的には過熱感も警戒されやすい水準まで上昇していたため、ち ょうどよい一服といったスタンスに。 もっとも、しており、A&AM<5391>、東京窯業<5363>、 ラサ工<4022>、日工<6306>、OKK<6205>、北川鉄工<6317>、木村化工<6378>などが強 い値動き。 個人の物色意欲は活発であり、仕手系色の強い材料系の銘柄が中心ではあるが、出遅 れ感のある低位株を中心に値幅取り狙いの商いが集中している。持続的な物色となるか は疑問ではあるが、動きの出ているところには、短期資金が向かいやすい状況であろ う。