第2位 『おおきなかぶ』

第2位 『おおきなかぶ』

おじいさんが丹精こめて育てて、大きなカブができました。甘くておいしい、とてつもなく大きいカブです。抜こうと思ってもなかなか抜けないので、おじいさんはおばあさんを呼んできて、おばあさんはまごを呼んできて……。それでもカブは抜けません。

「うんとこしょ どっこいしょ」

リズムという言葉がこんなにぴったりくる絵本も珍しいでしょう。だんだんクレッシェンドになっていく音楽的な喜びと、「カブを抜く」という単純な作業に読み手もついつい力が入ってしまう臨場感があります。劇や人形遊びでも人気のある作品ですね。

■『おおきなかぶ』
再話:内田莉莎子
画:佐藤忠良
出版社:福音館書店
出版年:1962.5
価格:840円(税込)