第3位 『いないいないばあ』

第3位 『いないいないばあ』

最近は何人もの作家さんが「いないいないばあ」遊びの絵本を出していますが、その元祖とも言っていい1冊です。特に赤ちゃんに向けた「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズの中で、最も人気のあるのが『いないいないばあ』です。

にゃあにゃが ほらほら いない いない……ばあこんどは だれだろいない いない……ばあ

この絵本を喜ばない赤ちゃんはほとんどいないのではないでしょうか。「いないいないばあ」の遊びが実体験でもすごく好きなある特定の時期に、この絵本はさらに威力を発揮するでしょう。単純な「いないいないばあ」を「ページをめくる」という行為とリンクさせ、絵本の可能性を1つ広げた作品といえます。赤ちゃんを楽しませようとする動物たちの表情がこれまたすばらしいです。

■『いないいないばあ』
文:松谷みよ子
画:瀬川康男
出版社:童心社
出版年:1967.4
価格:735円(税込)