仏教の教えと功徳

仏教の教えと功徳

画像の箇所は『伊都内親王願文』の中盤〜後半にあたる部分です。
右のページ(右側3行)から左のページ(左側4行)へと続いています。

文字の読み(翻刻)と、おおまかな意味(現代語訳)をまとめました。

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## 翻刻(右の行から順に)

### 【右のページ】

1. **苦津前果提之濟之妄**(※「前」は「導」の古字・異体字)
2. **此無價善根故有福**
3. **隨寶巖非莊厳而其嚴**
4. **姑唎仙崒是劫說而涉**

### 【左のページ】

5. **說是以歸依者無愛**
6. **憎而善友等敬去混**
7. **善悪而咸頼大哉大悲**
8. **能得渧搩去去矣但頃**

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## 現代語訳(おおまかな意味)

* **(右ページ)**
苦しみの海(苦津)から導き救い出し、この上なく価値のある善い種(無価善根)によって福徳をもたらします。宝の山(宝巌)は飾らなくてもおのずから神聖であり、古の仙人が住むような高い峰をも越えて教えを説かれます。
* **(左ページ)**
それゆえに仏法に帰依する者は、愛憎(愛着や憎しみ)の偏った心を持たず、良い友のように等しく敬い合います。善悪が入り交じるこの世にあって、等しく頼りとするのは、大いなる慈悲(大哉大悲)にほかなりません。

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> **※書道上の見どころ**
> 「無價」「莊嚴」「大哉大悲」などの行草書の流麗な連綿(筆脈のつながり)や、橘逸勢特有の骨太で飛動感のある筆タッチが非常に鮮やかに表れている場面です。