当初はそのままクレオソート丸と称していましたが、日露戦争ですからロシア(露西亜)をやっつけるという意味の「征露」丸の方がふさわしいということで、たちまち征露丸という名称が流布したようです。

陸軍はクレオソートの殺菌力を信じ、チフスのみならず脚気にも効く万能薬と考え、日露戦争に出兵する兵士の常備薬としました(もちろん脚気にもチフスにも効きませんが歯痛には効くようです)。